那古野・四間道
名古屋駅の奥座敷「大人が文化を味わう街・那古野」へ
江戸時代の名残をとどめる景観の中で、
歴史と文化を体感する
時を遡ること約400年前、名古屋城築城の際に形成され始めた商人町「那古野」。その地区を通る道幅4間(約7m)の道は「四間道」と呼ばれ、道を挟んで東側に土蔵、西側には町家が建てられました。
「那古野・四間道」界隈は、そんな往時の名残をとどめる景観が随所に見られる歴史的にも貴重なエリア。さらに昨今は、現存する蔵や旧家といった貴重な建造物を活用した店舗も多彩に揃う話題の場所として、名古屋の歴史と文化を体感しつつ、大人のまち歩きが楽しめる場所へと変貌を遂げています。
古き良き街並みの中を歩き、魅力的な店を発見する楽しみも
円頓寺商店街の南側に広がる那古野一丁目は、地元の人が新長屋筋、沢井筋、御本坊筋と呼ぶ通りを中心に、細く入り組んだ路地がつながり、昔ながらの町家造りの家が立ち並ぶ風情溢れるエリアです。古くからそこに住む人々の暮らしのなかに、街の雰囲気に溶け込むしつらえの魅力的な飲食店や個性豊かなショップが点在し、まるで隠れ家のような一軒一軒を発見する楽しみも、那古野のまち歩きの大きな楽しみです。
江戸時代の蔵や旧家を活用した美食エリア「四間道」へ
堀川の中橋から五条橋間の西側に伸びる「四間道」は、町並み保存地区にも指定される名古屋の代表的な歴史的景観スポットです。道を挟んで東側には石垣の上に建つ土蔵群、西側には町家が軒を連ね、名古屋城開府にともなって形成された江戸時代の商人町の面影が今なお色濃く残っています。
そんな「四間道」沿いには、蔵や旧家といった貴重な歴史的建造物を活用したレストランやカフェ、バーなどが多彩に揃います。いずれも趣ある空間とこだわりの味を用意し、感度の高い大人世代を満足させる店ばかりで、名古屋の中でもとっておきの美食エリアです。四間道の北端には円頓寺商店街への入り口もあり、併せて散策を楽しむのもおすすめです。
「暮らし」があるから「魅力」がある。節度を持ったまち歩きを
訪れると実感しますが「那古野・四間道」界隈は、とてもフォトジェニックな場所です。古い町家の軒先やふとした細い路地の中に、思わず写真を撮りたくなる美しい場面が数多く存在します。しかし、カメラやスマホのシャッターを押す前に少し手を止めて思い出したいのは、「那古野・四間道」は魅力的な観光スポットであると同時に、地元の人々が実際に暮らしを営む場所でもあるということです。
いわば、日常的に地域の美しさを保ちながら暮らす人々の努力や思いがあるからこそ、現在の歴史的景観や街並みが保たれているのです。実際、那古野(那古野一丁目)地区は、地域が中心となってまちづくりを推進し、良好な景観を大切にしながら落ち着いた住環境と商業が心地良く共存することを目的にした景観協定があります。
暮らしがあるからこそ魅力がある。そんな思いを忘れずに、節度を持ったまち歩きを楽しみましょう。